石材の種類について
品質へのこだわりでも少し述べましたが、墓石選びでもっとも重要なのは石材の品質といえます。
一概に高いから良い、安いから悪いとは言い切れませんが、石にはさまざまな種類があり、色目・耐久性・希少性・人気度など複数の要素が絡み合い、その石の価格を決定付けます。
当社では国内・海外を問わず、産地や品質にこだわった良質な石材のみを選別して仕入れています。
一般の方には石材の品質はなかなかわかりにくいものかと思いますので、まずはご予算に合わせて、最適なものをご提案させていただき、お好みにあわせて御相談いただければ幸いです。
また、ご不明な点などございましたら、お気軽にお尋ねください。
国産石材(主要なもの)
庵治石細目極上(香川県)
■特徴
希少価値が高く、世界でも最高級銘石で名高い「庵治石(あじいし)」
庵治石の歴史は古く、安土・桃山時代には寺社建築に使われた記録がある。大正時代から銘石として全国的に知られてきた。石質は硬く、研磨による艶出しもよく、表面に庵治石独特の「斑」が浮くのが特徴である。日本を代表する高級墓石材として知られている。石目の大きさによって中細目、中目がある。
庵治石細目一級(香川県)
■特徴
希少価値が高く、世界でも最高級銘石で名高い「庵治石(あじいし)」
こちらは、細目一級。
庵治石細目並(香川県)
■特徴
希少価値が高く、世界でも最高級銘石で名高い「庵治石(あじいし)」
こちらは、細目並。
庵治石中目極上(香川県)
■特徴
希少価値が高く、世界でも最高級銘石で名高い「庵治石(あじいし)」
こちらは、中目極上。
庵治石中目並(香川県)
■特徴
希少価値が高く、世界でも最高級銘石で名高い「庵治石(あじいし)」
こちらは、中目並。
大島石特級(愛媛県)
■特徴
愛媛県今治市沖、瀬戸内海の大島で採掘されている。採石の歴史は古く、四国を代表する石の一つとして関西を中心に人気が高い。石質は硬く、吸水率も低く、研磨による艶の出もよい。最も石目の細かなものを特級と呼び生産量は少ない。石はやや青味をおび、色あせしなく、経年とともに青味の増すのがこの石の特徴である。
大島石一級(愛媛県)
■特徴
愛媛県の瀬戸内海にある大島より産出される石。四国を代表する石のひとつとして関西圏を中心に人気が高い石である。石質は硬く、吸水率が低く研磨による艶の出がよい。特級の石に比べ若干石目が大きいものを一等と呼んでいる。石はやや青味があり、経年変化が少なく、高級墓石材として人気がある。
大島石並(愛媛県)
■特徴
愛媛県沖、瀬戸内海にある大島より産出する石で、古くから関西圏では高級墓石材として知られている。石は経年変化が少なく、年とともに青味をおびてくる。石質は硬く、吸水率も低い。一等よりやや石目の大きなものを二等と呼び比較されます。
天山石
■特徴
佐賀県唐津市、福岡県境に近い七山山系から産出されている。九州を代表する白御影石で、色が濃く、青味を帯びているのがこの石の魅力である。石質も硬く、吸水率も低く、研磨による光沢、艶がよい。九州、関西地方では高級墓石材として人気がある。産出量も安定している。
本御影石
■特徴
兵庫県神戸市六甲山で採石される銘石で、御影石の中でも最高級品とされているが現在は採石ができないため、在庫原石に限りがあることもあり、幻の石として非常に高価なものとなっています。
特徴としては、磨面のつや持ちも良く淡紅色で石質は硬め、墓石としては最適で、通常は高級墓石や記念碑などにもちいられることが多いようです。
播磨本御影石
■特徴
兵庫県相生市の北方、龍野市の山中より産出されている。採石の歴史は古く、善定石と呼ばれていたが、兵庫県を代表する六甲御影石と似ているところから、近年「播州みかげ」として採石されている。石質は硬く吸水率も低く、経年変化が少ない。石色は赤と白の2種がある。原石が玉状のため色合せが難しい面もある。
北木石(岡山県)
■特徴
岡山県沖の瀬戸内海の北木島で産出される石。採石場は海岸に近く、戦前より建築材として大量に使われていた。この石の特徴は、石質が硬く、ねばりがあり、石目が均一な中目で、特に研磨による光沢に優れている。中目の他、細目でやや赤味を帯びたものを「瀬戸赤」白味の強いものを「瀬戸白」と呼んでいる。
万成石(岡山県)
■特徴
岡山駅から西方5kmほどのところで採石されている。淡紅色の御影石として古くから人気の高い石である。石質は硬く、吸水率の低いことがこの石の特徴である。とくにカリ長石が、万成石の特徴である淡い紅色を生んでいる。使用用途としては、墓石の他、記念碑や建築材として人気が高い。
龍王石(岡山県)
■特徴
特徴は、万成石と同じで、赤みの比較的濃い色合いで貴重なものを、龍王石と呼ばれている。
矢掛石(岡山県)
■特徴
岡山県小田郡矢掛町美川地区にて採石される白御影石。
石質は、非常に硬質、吸水も少なく磨けば薄い青みを帯び白っぽくなり、叩けばより白く変化する特徴があります。
外国産石材(主要なもの)
黒龍特級
■特徴
中国黒竜江省が原産国。
模様が細かい程、良質とされ、光沢がよく出る石。
硬度が高く、色目も濃いめではあるが、丁場により目合い色目が違う。
こちらは黒龍石の特級品。
黒龍一級
■特徴
こちらは黒龍石の一級品。
アーバン
■特徴
透明感ある中目の石で石目も美しく、明るい雰囲気を持つインドを代表する石の一つである。
産出量・品質ともに安定しており、インドのG623とも言われている。
日本には古くから輸入されており、経年変化も少ない。
和型・洋型墓石ともに使われていて外柵材としての使用も多い。
AG(中国福建省)
■特徴
中国産白御影石小目として知られている。日本の大島石と石目、色が似ていることでも人気が高い。沿岸部で採石されていて、吸収率は比較的高いが、キズ、色ムラ、スジなどがほとんどなく、大材も採れる。産出量は安定していて、使い易い石である。石塔、外柵材として使われることが多い。
614(中国福建省)
■特徴
中国産の白系墓石材として古くから知られている。比較的、色ムラ、キズ、玉も少なく供給も安定している。大材のとれることでも知られている。価格が安いこともあり、安定した人気がある。石塔から外柵材として使われているが、石質が軟いことから、磨き加工よりタタキ加工がよい。
黒(中国山西省)
■特徴
中国産の黒御影石を代表する高級石材である。インド産の黒御影石に比べると、硬度は低いが、黒石の中でも安価なことで、日本でも沢山使われている。石目は黒雲母が細目で、微量の乳白色の混入が見られるのが特徴である。採石場により石目や石質に差が生じることがある。石塔、外柵にも多く使われている。
623(中国福建省)
■特徴
中国産の石材の中で最も有名な石である。稲田石に似た粗目で、薄茶色を帯びている。中国材としては古くから輸入され、使用量は最も多い石である。石質も安定しており、経年変化が少ない石として安心して使用できる。価格も安く外柵材として使われることが多いが、2010年で採石中止がいわれている。
603(中国福建省)
■特徴
中国産中目の白系御影石の中でも採掘の歴史が古く、中国を代表する石材の一つである。日本には早くから輸入されていて、墓石材、建築材、環境石材として使われてきている。価格が安いことから、外柵材として使われることが多いが、石塔として使われてもいる。採石量も安定していて、石質の変化も少ない石である。